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聴診器

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月報 「聴診器」 2008/11

月報 「聴診器」 2008/11/01

 

最近は風邪の人も増えてきました。帰ったあとは手洗いとうがいをしてください。

 

9 糖尿病⑥ 糖尿治療薬 内服薬

前回は糖尿病の治療薬について、大まかに説明しました。大切なのは、薬物療法を始めても食事療法は続けなければならないことです。これは、しっかり覚えておいてください。今回は、それぞれの薬ついて説明していきます。

  1. SU薬 スルフォニル・ウレアーゼの略です。膵臓を刺激してインスリンを分泌させて血糖値を下げる薬です。一番多く使用されている経口血糖降下薬です。ダオニールやアマリールなどがこれに当たります。長所は血糖を下げる効果が強いこと、比較的安価なことです。一方、短所としては、低血糖発作が多い、食欲が出る、太るなどがあります。僕の考えとしては、非常に有用な薬ではありますが、長期予後を考えて、必要最小限の使用にしたいと思っています。
  2. グリニド SU薬と同じように膵臓を刺激してインスリンを出させる薬です。ただし、SU薬と比べて作用時間が非常に短く、内服して30分-60分程度しか効きません。この薬は、食事前に服用し、食後の血糖値を抑える効果があります。グルファストやスターシスなどがこれにあたります。食後高血糖タイプの糖尿病の治療に優れており、低血糖も比較的少ない印象です。作用時間が短いので空腹感や肥満も出にくくなっています。短所としては、毎食前に内服しなければならないので面倒くさいことです。また、重傷の糖尿病にはあまり効果がありません。
  3. α-GI 腸管に作用し、糖の吸収を抑える薬です。ベイスンやグルコバイがこれに当たります。食後の血糖上昇を穏やかにする効果があります。長所は低血糖発作がないことです。膵臓に負担をかけないことを考えても、非常に理屈にあった薬です。ただし、やはり毎食前に内服しなければならないこと、お腹が張ったりガスが多くなることがあります。血糖降下作用は弱く、軽症に使用するか、補助薬として使用します。
  4. メトフォルミン 肝臓でのグリコーゲンからブドウ糖を作るのを抑える薬です。また、筋肉に作用してインスリンの効きをよくする働きもあります。血糖降下作用はそれほど強力ではありませんが、肥満気味の方にはよく効きます。低血糖発作も少なく長期予後を改善する効果もあります。以前、類似薬で副作用が多く出たことがあり、高齢者、肝障害、腎機能低下があると使ってはいけないとのルールがあります。非常によい薬なのにルールが厳しすぎて使用できないのがつらいところです。
  5. ピオグリタゾン 一番新しい薬です。筋肉に作用してインスリンの効果を増強します。低血糖が少なく、長期予後も改善するとの研究結果も出てきました。血糖降下作用は穏やかで、むくみなどの副作用があります。 上野循環器科・内科医院  上野一弘
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