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月報「聴診器」11月号発行しました!

月報 「聴診器」 2020/11/01

新型コロナウイルス感染症の第二波は収束傾向にありましたが、下げ止まりから微増傾向に転じています。東京で下げ止まりが続き、大阪、北海道、沖縄に波及した形です。「三密を避ける」「会話時はマスクをする」の単純な感染対策ができていないことが原因なのでしょう。分科会などではクラスター解析を行い、「感染が広がりやすい5つの場面」や「いわゆる飲み会における感染の広がり方」など、わかりやすく有用な情報を発信してくれています。しかし、なぜかマスコミはこれを報じてくれません。テレビや新聞で繰り返し報じてくれれば、社会の行動も改善すると思うのですが。アメリカや欧州でも再度の増加に転じ、ロックダウンを行う国も増えています。日本も対岸の火事ではありません。

感染率は、地域の罹患率×行為のリスク×接触回数、で決まります。地域の罹患率が上がればリスクの少ない行為でも感染してしまうことがあります。医療機関では行為のリスクを減らすために努力をしていますが、社会的使命があるので接触回数は減らせません。地域の罹患率は皆さんの行動によって決まります。地域の方が感染リスクが高い行為を繰り返すことで、地域の罹患率が上がれば、医療者が感染する事例が増えてしまいます。皆さんが、カラオケや飲み会などの感染リスクの高い行為を慎んでもらうことが、社会や医療システムを守ることにつながります。

感染は確率の問題なので、だれにも起きる事態です。したがって、感染者を責めても意味はありません。皆の行為が生んだ結果であり、同情されるべきだと思います。一方、感染リスクが高い行為を行っている方は、たとえ自分が感染せずとも、社会に負担をかけていることは自覚してほしいと思います。

 

27 高血圧2-検査

今回からは高血圧患者様を診るときに行う検査について説明していきます。

胸部レントゲン写真では心臓の大きさと、大動脈の影を見ます。高血圧が長く続いて心臓に負担がかかっていれば心臓が大きくなっていることがあります。大動脈の動脈硬化がひどければ動脈の壁が石のようにかたくなってレントゲンに写るようになります。また、動脈が曲がったり、膨らんだりしているのが分かる場合もあります。心電図もやはり心臓の負担を見ますが、高血圧による心臓障害あると、波形が変化したり、不整脈が出現したりします。心エコーでは心臓の壁の厚さ、心臓の動きや硬さを見ます。弁膜症が見つかる場合もあります。検尿では主に蛋白尿をチェックします。高血圧によって腎臓が悪くなると、尿に蛋白質がもれ出てきます。蛋白尿が認められれば、すでに高度の腎障害があるはずなのでなるべく早めに厳格な降圧が必要になってきます。採血検査では腎機能障害を中心に見ていますが、肝機能や電解質(イオンのバランス)もチェックが必要です。肝機能障害がひどければ、使う薬に制約がでてきます。降圧薬によってはカリウム値が高くなるものもあるので、カリウム値が高めの症例では使用を控えるようにしています。また、異常にカリウム値が低い例では二次性高血圧症の可能性があるので精査を行うようにしています。脂質異常症や糖尿病など、ほかの動脈硬化促進因子のチェックも大切です。

以上は一般的行う検査です。これらの検査で臓器合併症が見つかれば早期に治療が必要となります。

 上野循環器科・内科医院  上野一弘

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