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月報「聴診器」5月号発行しました!

月報 「聴診器」 2020/05/01
新型コロナウイルス感染は4月に急激に感染者を増やしました。4月8日の緊急事態宣言後、日本全体では最高で一日700人を超える新規感染者を認め、福岡県でも4月11日に一日43人の新規感染者を認めました。宗像市でも10人の感染者が報告されています。しかし、その後徐々に新規感染者は減少しています。これも、皆様が「STAY HOME」を実行していただいたおかげです。
ここで、油断をすると再び感染者が急増する恐れがあります。福岡県では最高予想患者数に対して入院先が不足しています。特に重傷者の治療を行う、ICUが十分ではありません。また、新型コロナウイルス肺炎の治療では感染防御を完璧に行う必要があるため、熟練した医療従事者が沢山必要になりますが、この人材も充分ではありません。もちろん、感染防御防護用具も充分ではありません。つまり、医療崩壊ぎりぎりの状況には変わりはありません。STAY HOMEを続けましょう。
数人の患者さんから暖かい励ましと、ありがたい寄贈をいただきました。涙が出そうだったので十分なお礼の言葉が言えませんでしたが、この場を借りてお礼を言わせてください。有難うございました、皆様の期待に応えるべく頑張ります。
最後になりますが、今回の件で当院のスタッフの力を再確認できました。知恵を出し、工夫をし、新型コロナ感染に立ち向かってくれています。感染リスクのある中、恐怖を理性と正確な知識で押さえつけてくれています。どうか、彼女たちのためにも外出自粛を続けてください。

27 高血圧2-高血圧の薬物治療
前回は高血圧治療の話をしました。治療目標は130/80mmHg以下。治療の基本は食事療法で、つまりは減塩です。減塩だけでは十分に下がらない場合や、どうしても食事療法が出来ない場合には薬物療法を行います。降圧薬の投与です。降圧薬の使用で血管や臓器の負担が減り、動脈硬化や臓器障害の進行を防げます。
ただし、降圧薬については様々な誤解があるようです。「飲み始めたら、一生飲み続けなければいけないでしょう?」とよく聞かれます。これは、半分正しく半分間違えです。確かに、薬の中には「飲み始めたら、一生飲み続けなければならない薬」もあります。たとえば、ある種の肝炎の薬がそうです。これは、薬を途中でやめると急激に肝炎が増悪するためです。投薬前よりも肝炎が悪化するのです。降圧薬を中止した場合も血圧が上がりますが、投薬前の血圧に戻るだけで投薬前よりも上がることはありません。もとに戻るだけです。また、短い期間でも血圧を下げておくほうが、血管が痛まず臓器障害も進みません。高血圧がある場合、①ずっと降圧薬を飲む、②一定期間だけ降圧薬を飲む、③降圧薬を飲まないで高血圧を放置する、の順に予後が改善されます。簡単にいえば、降圧薬を長く飲めば飲むだけ寿命が延びるのです。
副作用を気にされるかたも多いと思います。確かに、降圧薬による副作用はゼロではありません。しかし、その確率はかなり低く高血圧を放置することによる危険性よりはるかに低いのが事実です。また、ある薬で副作用がでても別の薬を使えば副作用がでないこともあります。降圧薬の種類は沢山ありますので、きっと副作用がなく効果的な薬が見つかるはずです。
もちろん、生活習慣の改善が徹底できれば、薬を減したり薬を中止したりすることは可能です。

上野循環器科・内科医院  上野一弘

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