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月報「聴診器」5月号発行しました!

月報 「聴診器」 2021/5/01

心配していた通りすぐに第4波が来てしまいました。しかも、これまでよりも危機的状況の可能性があります。変異株はやはり感染力が強く、ひょっとすると重症化や若年層での発症も多いのかもしれません。皆さん、これまで以上に感染対策に気を使ってください。

宗像市では、4月下旬に新型コロナウイルスワクチンの接種券クーポンが75歳以上の方に送られていると思います。集団接種は、5月1日から予約を開始し、5月中旬からユリックスで行われます。当院でも接種を行いますが、5月下旬以降になる予定です。65歳以上75歳未満の方の接種券は5月下旬に発送されると思います。

集団接種も個別接種も当初は予約の電話が殺到してつながりにくくなると思います。焦る気持ちも分かりますが、市では高齢者全員分のワクチンは確保していますので、ゆっくり行動しても大丈夫です。くれぐれも、市や当院の窓口に直接押しかけたりしないようにしてください。また、自分の思い通りにならなかったからと言って、長時間苦情を述べて回線をふさいだり、罵声を浴びせることは止めてください。度が過ぎる場合には来院を断ることも考えています。皆様の良識に期待します。

28 糖尿病2 ⑤糖尿病の治療

今回からは糖尿病の治療について説明します。ただし、I型糖尿病は原則的にインスリン治療が第一選択なので、II型糖尿病の治療についての説明になります。

糖尿病治療目標は高血糖の改善です。このために、食事療法、運動療法、薬物療法があります。これらの治療法を組み合わせながら、血糖の正常化を目指します。治療目標値は個々人によって変わりますが、多くの人はHbA1c 7.0%以下も目指してもらいます。これは、高血糖の先にある合併症の予防を目指して設定されました。糖尿病患者さんの経過を長年観察すると、HbA1cが7.0%以上の人と、HbA1c 7.0%未満の人の間で、合併症の発症率が大きく異なったのです。HbA1c 7.0%以上が続く場合は、失明や人工透析導入、脳梗塞の発症などが多く、寿命も短くなるのです。

食事療法はすべての患者さんで基本となる治療です。II型糖尿病は摂取カロリーが消費カロリーを大きく上回るために発症します。まずは、このアンバランスを改善することが大切です。本来必要な摂取カロリーは、その人の身長と活動性から算出します。基本的に体重は無関係です。太った人でも、やせた人でも身長と活動性が一緒ならば、必要なカロリーは同じと考えるのです。

運動療法は、運動でカロリー消費を促すものです。しかし、運動だけで多量のカロリーを消費するのは大変です。例えば、100kclを消費するためには30分は 歩かなければいけません。アイスクリーム1カップ、200kcalを食べたら1時間歩かなくては消費できない計算になります。運動療法は、食事療法をしながら行うべきです。よく、「沢山運動したから、好きなだけ食べていいと思った」との話を聞きますが、運動療法が食事療法をしないことの言い訳にはならないことはよくわかっておいてください。

薬物療法は生活習慣の改善でも治療効果が見られない場合や、緊急処置が必要な場合に行われます。薬物療法は即効性があり、効果も確実です。しかし、低血糖を起こしたり、空腹になったり、肥満になったりします。合併症の予防を考えても食事療法に勝る治療はなく、薬物治療は必要最小限で行うべきだと思います。

 上野循環器科・内科医院  上野一弘

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