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月報「聴診器」7月号発行しました!

月報 「聴診器」 2021/7/01

6月から新型コロナウイルスワクチンの接種が本格化し目標だった一日100万回をクリアすることができました。日本中で行政と医療従事者が力を尽くして成し遂げたことだと思います。当院も診療時間外などを利用して個別接種を行っていますが、市の担当者からは個別接種が多い施設のトップスリーに入っているそうです。また、当院のスタッフは休日返上で毎週集団接種に従事しています。もちろん僕も参加していますが、皆の使命感には胸が熱くなります。

 

28 糖尿病2 ⑥糖尿病の治療 薬物-2

前回は糖尿病の治療薬のインストールについて説明しました。今回から、そのほかの薬ついて説明していきます。

  • メトフォルミン:肝臓でのグリコーゲンからブドウ糖を作るのを抑える薬です。また、筋肉に作用してインスリンの効きをよくする働きもあります。血糖降下作用はそれほど強力ではありませんが低血糖発作も少なく長期予後を改善する効果もあり、多くの国で糖尿病治療の第一選択として位置づけられています。ただし、便秘などの消化器症状が出ることがあります。以前は、処方には厳しいルールがありましたが、最近は緩和されているようです。
  • SU薬:スルフォニル・ウレアーゼの略です。膵臓を刺激してインスリンを分泌させて血糖値を下げる薬です。グリミクロンやアマリールなどがこれに当たります。長所は血糖を下げる効果が強いこと、比較的安価なことです。一方、短所としては、低血糖発作が多い、食欲が出る、太るなどがあります。以前はよく使われていましたが、最近は良い薬が沢山出てきたので処方することが減ってきています。それでも、強い血糖降下作用は魅力なので、どうしても目標値まで血糖値がさながらない時には活躍してもらっています。
  • グリニド:SU薬と同じように膵臓を刺激してインスリンを出させる薬です。ただし、SU薬と比べて作用時間が非常に短く、内服して30分-60分程度しか効きません。この薬は、食事前に服用し、食後の血糖値を抑える効果があります。グルファストやスターシスなどがこれにあたります。食後高血糖タイプの糖尿病の治療に優れており、低血糖も比較的少ない印象です。作用時間が短いのでSU剤よりも空腹感や肥満も出にくくなっています。短所としては、毎食前に内服しなければならないので面倒くさいことです。また、重症の糖尿病にはあまり効果がありません。
  • α-GI:腸管に作用し、糖の吸収を抑える薬です。ベイスンやグルコバイがこれに当たります。食後の血糖上昇を穏やかにする効果があります。長所は低血糖発作がないことです。膵臓に負担をかけないことを考えても、非常に理屈にあった薬です。ただし、やはり毎食前に内服しなければならないこと、お腹が張ったりガスが多くなることがあります。血糖降下作用は弱く、軽症に使用するか、補助薬として使用します。
  • ピオグリタゾン:筋肉に作用してインスリンの効果を増強します。低血糖が少なく、理屈の上では動脈硬化抑制作用があるはずなので、当初はとても期待されていました。しかし、むくみが出ることや、膀胱がんがわずかに増えるなどの報告があり使用量は減ってきています。それでも、循環器科の一部の医師の間では根強い人気があります。僕も嫌いではありません。

 上野循環器科・内科医院  上野一弘

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