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聴診器

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月報 「聴診器」 2008/7

月報 「聴診器」 2008/7/1

 

なんだか、肌寒い天気が続きます。空もどんより暗く、雨も降ったりやんだり。今年は梅雨が長いようです。

 

9 糖尿病③ 糖尿病の検査

糖尿病は血糖値が高くなる病気です。そのため、糖尿病の診断は高血糖を証明することでなされます。ただし、血糖値は状況によって大きく変化するものです。ご飯を食べていなければ血糖値は低くなり、ご飯を食べれば血糖値は高くなります。熱がでたり、大きな怪我をしたりしたときにも血糖値は上がります。正常では空腹時血糖は110mg/dl未満、食後の一番高いときで140mg/dl未満とされています。日本糖尿病学会の基準では空腹時血糖126mg/dl以上、食後血糖値が200mg/dlを越せば糖尿病と診断されます。その間、空腹時血糖110~126mg/dl、食後血糖140~200mg/dlの場合は「境界型糖尿病」として扱われます。俗に言う「糖尿病予備軍」のことで、放置しておくと糖尿病移行することが多い方々です。血糖値が高いといわれると「今、ご飯食べたばかりだから。」といわれる方も多いのですが、正常であれば140mg/dlを超えることはありません。どんなに甘いものを食べていたとしても、140mg/dlを超えていれば糖尿病予備軍であり、200mg/dlを超えていれば糖尿病です。

上述のように血糖値は食事によって変動します。しかし、平均的に血糖値が上がっているのか、正常範囲なのかも重要な情報です。ここで、HbA1cというものを測定します。HbA1cは、測定時からさかのぼること一ヶ月間の平均血糖を反映します。平均血糖が高ければHbA1cは高値になり、平均血糖が低くなればHbA1cも下がります。たとえば、日ごろは甘いものをよく食べていて、受診日だけ粗食にして来院される場合があります。このような時には、血糖値が低くてもHbA1cが高くなります。HbA1cの正常値は5.8%未満です。HbA1c 6.5%以上であれば、糖尿病と診断されます。ただし、HbA1cが6.5%未満でも糖尿病は否定できません。

空腹時血糖やHbA1cが正常値に近くても糖尿病の場合があります。食事をした後にだけ血糖値が上昇するような場合です。このような場合には、十分な量の糖分を摂取後、血糖値の一番高い時に測定する必要があります。これを「糖負荷試験」といいます。一般に行われている方法では、75gのブドウ糖の入ったジュースを飲んだ後、30分後、60分後、90分後、120分後に血糖値をチェックして行います。正常型では120分後の血糖値は140mg/dlを肥えません。120分後血糖値が200mg/dlを越していれば糖尿病と診断します。140~200mg/dlでは境界型と診断します。ただし正常型であっても1時間後の血糖値が180mg/dlを超えていれば、糖尿病に移行する可能性が高いため、境界型として扱います。

膵臓からインスリンがちゃんと出ているか、逆にインスリンが効きにくい体になっていないかをチェックするためにインスリン値も測定します。全身状態の把握のために腎機能、肝機能などの血液検査や心電図、レントゲンなども行います。

 

上野循環器科・内科医院  上野一弘

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