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月報「聴診器」6月号発行しました!

月報 「聴診器」 2021/6/01

5月から宗像市でも新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。先行して医療接種がありましたので僕も接種を受けました。抗生剤でアナフィラキシーショックになった経験があったので、接種の副反応を心配していましたが、重篤な副反応は起きずにほっとしました。2回目接種の翌日は少しだるかったのですが、仕事をすることもできました。

宗像市では集団接種を行っています。集団接種は、市の職員や出務する医療従事者の使命感で支えられています。特に市のスタッフはこの数か月土日も休まず夜遅くまで作業を行っています。皆で感謝をしたいですね。今後は、菅総理の「一日100万回」の号令を受けて接種枠を増やすそうです。再募集が始まれば、市のホームページに掲載されるかもしれないので、こまめなチェックをお勧めします。

当院でも定期通院をしている方を対象に、個別接種を行う予定です。接種の方法や予約システムなどは、当院のスタッフが工夫して考えてもらいました。また、多忙な中でも時間や労力を割いてワクチン接種に貢献してくれています。素晴らしいスタッフに恵まれて、本当に良かったなと思います。

 

28 糖尿病2 ⑥糖尿病の治療 薬物1

前回は糖尿病の食事療法について説明しました。今回は内服薬について説明しますが、食事療法をせずに、薬物療法だけを行うと血糖値は一時的には下がるものの、一年もすれば再度悪化していきます。血糖コントロールを薬だけに頼れば、薬の必要量はどんどん増えてゆきますし、合併症も多くなります。「糖尿病だけど薬を飲んでいるから、甘いものを食べても大丈夫」といわれる方がいますが、そんなことをしていれば確実に合併症が進みます。また、薬物療法で血糖コントロールが改善したり、低血糖症状が出たりすると、食事量を増やす方もいます。このときは薬物の量を減らすべきで、食事療法は継続しなければなりません。

薬物療法の前に、体内で糖がどんな風に処理されているかをおさらいしておきましょう。糖は口から食物の形で摂取されます。食物は消化管内で細かい分子に分解され、グルコースの形で小腸から吸収されます。吸収された糖は門脈という特別な血管を通って肝臓に運ばれます。ここで、糖の一部はグリコーゲンの形で肝臓に蓄えられます。一部の糖はそのまま、血中に移行します。血中の糖は、インスリンの働きで細胞に取り込まれます。インスリンは膵臓という肝臓と胃のそばにある臓器から放出されます。インスリンは常時微量に放出されていますが、食後は多量に放出され、血糖値を低下させます。糖尿病の薬は、糖の代謝のそれぞれのレベルに作用して、血糖値を抑えます。

インスリンは世界初の糖尿病治療薬です。1921年に発見され、1922年には早くも製品化されています。当初は膵臓から抽出したものが使用されていましたが、今は合成インスリン製剤が使用されています。フレデリック・サンガ―はこのインスリンのアミノ酸配列を決定し、ノーベル賞を受賞しています。余談ですが、サンガー先生はDNA配列を探す方法も開発され二回目のノーベル賞も受賞しています。

インスリン以外の薬については、この数年で大きく進歩しています。前回、「聴診器」で糖尿病の話を書いたときは3種類程度でしたが、今は7種類ほどに増えています。

 上野循環器科・内科医院  上野一弘

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