久しぶりのブログになりました。
新型コロナウイルス感染症の第7波では当院でもたくさんの陽性者が出ました。
発熱外来も終日予約でいっぱいで、検査をお受けできない方も多数出てしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
さて、当院では毎年救急の日に合わせて、9月に救急訓練を行っています。
新型コロナウイルス感染症の検査も医療機関の大事な役目ですが、循環器の急性疾患はコロナの流行とは無関係に起こります。
新型コロナよりも重症で、優先度が高いことがほとんどです。
今年は諸事情により10月に入ってからの実施となりましたが、今回はスタンダードな急性心筋梗塞患者様の初期対応がテーマです。
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76歳女性 高血圧で当院通院中
自家用車で一人で来院された。
40分ほど前から続く胸の痛み・心窩部痛の痛みと胸部不快感があり、直接来院される。
心電図・採血検査の結果、急性心筋梗塞の診断となり、近くの救急対応病院へ救急車で搬送となる。
今回は当院での勤務歴・救急対応経験の浅い二人が中心になって行いました。
事前準備もしっかりとされており、救急車で搬送されるところまで、スムーズに進んでいきました。
二人にとっては当院での胸痛患者への対応を中心になって行う練習、その他のスタッフにとっては、今までのやり方の中の確認はもちろんですが、より迅速な救急搬送につなげるために改善できる点はないか、という視点ももって進めていきました。
結果、何点か改善できるところも見つけることができ、中心となった二人も、実践を通して自分の課題を見つけ、自信を持って対応する第一歩になったようです。
今後も現状で満足することなく、より良い医療を提供できるよう、院長はじめスタッフ一丸となって取り組んでいきたいと思います。
上野循環器科・内科医院
看護師 中島